近隣家屋調査とは、土木工事・建築工事・解体工事等に際し、近隣の家屋や工作物などの構造物の現況・現状確認をする調査の事です。
この調査を実施することにより、工事施工前の状況が確認でき、新たに発生した損傷かどうか把握することができるので、工事後の近隣住民とのトラブル等にも対応できることが期待されます。
当社では、公共工事及び民間工事の両方にて調査を行っておりますが、調査範囲・調査内容等はそれぞれ工事の規模や内容によって異なってきます。
土木工事・建築工事・解体工事等の実施に伴い、近隣家屋等の工事前の状況を写真や図面にて記録(事前調査)しておくことで、工事後、万が一家屋等に何らかの問題が生じた場合、工事によるものかどうか、施工業者・近隣住民双方の判断材料として確認することができる資料となります。
近隣家屋の現状を正確に把握するため、お住まいの方のご了解を得たうえで、家屋の外部等(場合によっては内部まで)の調査を行い、調査箇所を写真と図面に記録する作業となります。
工事内容によって調査内容も若干変わってきますが、基本的な調査項目は下記のとおりとなっています。
その他当社では、上記にような家屋調査のほか
・井戸水の水位や水質の変化が工事の影響かどうかを判断する資料となる井戸調査
・サーモグラフィ(赤外線)による外壁の調査
等も行っております。詳しくはお問い合わせください。
地盤の状況や工事内容及び規模によっても変わってきますが、一般的に小規模な工事の場合には隣接する家屋が対象となる場合が多いです。
中規模~大規模の造成工事及びマンションやビルの建築・解体工事などの場合は、小規模工事に比べると調査範囲は広くなることが想定されます。
また、上下水道工事などの掘削を伴う工事の場合は、施工する道路沿線の家屋等が調査範囲となることが多いです。
いずれにしても、工事内容や規模により調査範囲も変わってきますので、まずはご相談ください。
以前から公共工事等において家屋調査(事業損失)は行われてきましたが、近年宅地開発による造成や、マンションやビル建設などの大規模な工事も増えており、現在では多くの家屋調査が行われるようになっています。
事前調査をすることで、工事前の状況が把握されるため、工事後のトラブルに対応することができます。近隣家屋調査は近隣住民とのトラブルを解決するためにも有効な手段の一つです。